今回紹介するのは香港歷史博物館(香港歴史博物館)。
いいところは主に以下の6つ!
- 無料
- 半日過ごせる(すぐ隣が香港科学館なのでそこも行けば1日遊べます)
- 旧正月でもやってる
- それでも旧正月の割にはそんなに混雑してない
- 無料とは思えない見応え
- 親子連れもOK
挙げればキリないw
また以下の方は楽しめること間違いなしです。
- 歴史が好き!
- 昭和のおもちゃや生活用品が好き!!
- 昔の香港の街並みに入り込んでみたい!!!
1つでも当てはまった方は下へスクロール、Go!
今回の記事はかなり長いので、
興味のあるところからご覧になることをお勧めします。
目次
香港歷史博物館(香港歴史博物館)とは
もちろん名前の通り、香港の歴史が学べる博物館(←そのまんま)
主に有史以前から1997年の香港返還までをテーマに展示がされています。
展示品や映画を見ながら学べるのももちろん、当時の香港の街を歩いているような作りになっているのもポイント。
テーマパークに来たような雰囲気で楽しく当時の香港の様子を感じ取ることができます◎
しかも見るのに2-3時間かかる展示を無料で見学することができるのも嬉しい。
館内案内:常設展
自然生態環境(1階/GF)
まずは香港の自然生態環境についての展示です。
入ったすぐのトンネルの中で見れるのは岩石の展示。
その先にはタイムトンネルがあります。
ここでは香港の地質や地形を学ぶことができます。
さらにそのタイムトンネルを抜けるとあるのが樹林の模型!
6000年前の香港にいた動植物が紹介されています。
有史以前の香港(1階/GF)
ここでは6000年前の浜辺に住んでいた人々の暮らしぶりが再現されています。
有史以前、当時の石や道具もあるよ。
王朝の発展:漢代から清代まで(1階/GF)
南宋時代の第8代皇帝、端宗(たんそう)↓
元の攻撃から逃れ逃れてわずか10歳で亡くなったそう。
香港の九龍寨城公園の近くに宋王臺(宋王台)っていう、端宗と、もう1人同じく若くして亡くなった弟の衛王(祥興帝)を偲んだ碑があるよ。
吉慶園(Kat Hing Wai)の模型↓
これは客家人の居住地で外側が城壁で全部かこまれているのが特徴。
今も錦田吉慶園(Kam Tin Kat Hing Wai)という名前の城壁村が残されています。気になる方は行ってみてね!
香港の民俗(1階/GF)
このエリアは個人的に1階で1番好きな場所。
昔の生活用品や模型好きの人はテンション上がること間違いなしです!
このエリアでは以下の4つのテーマに沿って紹介されています。
- 水上生活者の暮らしぶり
- 福佬人
- 本地人
- 客家人
- 香港の民俗
真ん中に大きな船があります。
ここは昔の水上生活者の暮らしぶりを再現したもの。
船の中を覗くと人形がいるんです。
お母さんかな?w
舳先には食事用のお皿まで!
船の奥の壁際には浜辺の様子が再現されています。
干物がいっぱい!w
食品サンプル好きの私にはまじまじと眺めたくなる、たまらない光景w
そしてお次は福佬人(ふくりょうじん)の文化について。
今はもうない塩田と製塩技術を再現しているそうです。
そしてこれは福佬人の伝統文化である福佬龍船舞を踊っているところ。
その次は本地人の文化。
中では元宵節(=ランタンフェスティバル)の様子が紹介されています。
旧暦の1月15日、つまり新年最初の十五夜のこと。
香港の公園の至るところにランタンが飾られる。
「香港のバレンタインデー」とも呼ばれて恋人たちのデートスポットになるとか…♡
本地人の食事風景↓
千と千尋の神隠しの神様の食べ物みたい。(ちょっと違う?w)
そして客家人の農耕生活を紹介するコーナー。
この家の中に入ります!
本物の家みたいでこういうのワクワクする♡(どきどき)
ひとつひとつ生活に必要な部屋が再現されてて完成度高いです、本当こういうのテンション上がる。
農耕民の伝統的な結婚式の様子です↓
1階の最後、出口の手前には民俗展覧館という香港の民俗を紹介するエリアがあります。
広東やマカオ、香港の古典劇である粤劇(ユッケッ:えつげき)の劇場の模型とか!
こちらは伝統工芸の紙紮神衹(Paper Effigies of Guardian Gods)。
これが全て紙だなんてとても思えません(すげぇ)。
そして最後に香港歴史博物館イチオシの長洲太平清醮(長洲島饅頭祭り)の様子が見られます!
ででーーん!でっかっっっ
これは饅頭取りレースに使われる饅頭タワー。
昔は本物のおまんじゅうを3万個も取り付けて取り合ってたけど、怪我人が出て今は事前訓練が必要になったそうです。(まじかよ)
これは飄色巡遊(飄色パレード)の様子。
長洲太平清醮では子供が歴史上の有名人に仮装して、大人たちに御輿で担がれて宙を舞うという催しがあるんだって。
そしてお祭りの日には出たらしい、おもちゃの屋台もあります。
そのほか、近くにこんな門があります。
この中は子供向けの展示があり、親子連れがここで休憩していました。
左にある説明書きズームアップ↓
この部屋の中の展示は、線香と製紙業についてです。
さて、ひととおり見たので3階/2Fに移動します!
アヘン戦争と香港の割譲(3階/2F)
アヘンの密輸を厳しく取り締まった林則徐もいらっしゃいます。
これは中国広東省にある虎門要塞(=虎門砲台)で密輸されたアヘンを処分しているところのミニチュア。
右に大量にある箱は密輸されたものかな…
こちらは香港の占領地点にあったらしい、噴水のアーチ(the Fountain Arch)。
右奥に見えるのは在中国初代英国貿易監督官ウィリアムネイピアの記念碑です。
ここらあたりからイギリスの文化が垣間見えてきます。
ここは他のエリアに比べて小さめですが、そのほか大砲など見応えのある展示があるよ。
香港の開港と初期の発展(3階/2F)
ここも個人的にとっても好きなエリアです♡
入るとすぐに見えるのが大きな海!
このエリアの面白いところは当時の街の様子が商店街のように再現されているところ!
まずは銀行があります↓
香港上海銀行(The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited)は1865年にできた本当に実在する銀行です。
中に入るとちゃんと受付があるっていう!
真鍮天秤かな?
昔のお金も見れます。
郵便ポストまであって本当の街みたい。この郵便ポストは実際に窩打老道( Waterloo Road)と砵蘭街(Portland Street)の交差点に置かれていた本物だそう。
電話も展示されていました。
商店街にも入ってみます。(わくわく)
お裁縫屋さんの看板を覗くと…
やばい、本物そっくりでこれはテンション上がる♡
お店も全部中に入れるので、間近で見られるのが面白いです。
そして漢方を扱う誠済堂薬局↓
釜爺(千と千尋の神隠しに出てくるおじいさん)の部屋になんだか似ている…w
この「押」という文字は現在でも質屋の看板に使われています。(街中でもよく見かけるよ!)
トラムもあります。
もちろん中にもちゃんと入れるの!
わたし香港でトラム乗れなかったからここで体験できて嬉しかったです笑
香港の開港と初期の発展(ミドルフロア/MF)
このエリアのみ、ミドルフロアなるものがあります。階段を登ったところね。
階段を上ると、そこは茶楼になっています。
((おしゃれすぎるだろこの茶楼、役所とか裁判所みたいな作りやん。))
いちいち香港歴史博物館のこだわりが伝わって来ますね。
ここで紹介されているのは主に香港の教育について。
ここは恐らく新聞を印刷する会社↓
香港の歴代総督の写真も飾られています。
日本占領期(3階/2F)
日本についても大きく取り扱われていて、ちょっとびくっとしながら入りました。
この入り口は防空壕をイメージして作られているらしい。
香港の抗日部隊、東江部隊(東江軍)に関する資料があります。
こちらは日本軍が使っていたものです。
日本軍の手帳、お酒を飲むときに使った盃など。
このお札は見覚えがあるぞ…
当時のお金や申請書、左のは香港の松坂屋の領収書かな?
日章旗もありました。
映像を見るところもあります。
現代都市と香港返還(3階/2F)
さて最後のエリアにたどり着きました(やっと笑)ここも個人的にとても面白かったエリアです。
当時の新聞が飾られていました。
この現代都市と香港返還エリアも商店街の中のような作りになっています。
先の香港の開港と初期の発展エリアとは違い、ここは外からしか見学できません。
ここは喫茶店・涼茶舗の中です。
あのお皿の中には何が入っているのか除きたい…w
このエリアにもGrocery Store(食料雑貨店)があります。昭和の雰囲気がしますねぇ。
お菓子のパッケージを近くで見たくてうずうずしちゃう笑
昔の駄菓子屋さんで売ってたようなおもちゃもあるよ。
先のエリアにあった食料雑貨店と比べてみてね!
また商店街を抜けた後は、様々な香港製品が展示されています。
なんでビッグボーイがこんなところに…w
最後は香港がイギリスから返還されるまでの過程が写真とともに紹介されています。
※看板の下に書いてある数字は次の映画が始まるまでの時間です。
ここまできたら常設展は終わりになります!
ここで紹介したのはほんの一部。他にも面白い展示がたくさんあるよ!
特別展
香港歴史博物館では常設展のほかに特別展も開催されています。
特別展の入場料は、10香港ドル(約150円)です。150円で見れるなんて安いよね!
入り口を入ってすぐのBOX OFFICEでチケットを購入しましょう!
私が行った時のテーマは綿亙萬里-世界遺產絲綢之路(Miles upon Miles-World Heritage along the Silk Road)という、シルクロードと世界遺産がテーマの展示でした。
また入り口入って右のロビー(喫茶室の前)には、特別展のテーマに沿った展示がありそこは無料で見学ができます。
色が鮮やかで綺麗なので記念撮影している方もたくさんいらっしゃいました。
民族衣装を着れるサービスもありました。
ただし参加には特別展のチケットが参加者ひとりにつき1枚必要です。
友達と来たらこれやりたかったな笑
Gallery Floor
特別展の展示室はロビーの右奥(喫茶室の真向かい)にあります。
また無料のガイドツアーもあるそうです。
- 広東語:毎日11:30/15:00から毎日2回
- 英語:土日祝日の14:00から毎日1回
- 北京語:土日祝日の16:30から毎日1回
- 所要時間:1時間
- 定員:30名
それでは少しですが中の写真をどーぞ!
シルクロードらしく、ラクダの像もたくさんありました。
これが演劇の台本とは!
会場の全体図としてはこんな感じでした。
特別展は20分程度で見ることができました。
ゆっくり見ても30-40分程度が目安かな?
カフェ:香城茶室(City Cafe)(1階/GF)
香港歴史博物館ではカフェが併設されているので疲れたらここで休むこともできます。
結構人がいて、賑わっていました。座るところが見当たらなかった^^;
ここはね、内装がなかなかこだわってて面白いんです。
昔ながらのお茶屋さんって感じでしょ?
ブラウン管のテレビに蓄音機も!
阿超結婚っていうのは1958年の香港でリリースされた映画。(まじか)
こんなに昔の映画の映像も楽しめるなんて面白いです。
お土産ショップ:Passage
ミュージアムショップもあります。
中は撮影禁止だったので写真がなくてごめんなさい。
取り扱われていたのはだいたい以下のものです。
- 食器類(コップやお皿)
- 文房具(マスキングテープ/メモ帳)
- カバン類(財布/ポーチ/トートバッグ)
- アクセサリー(ネックレス/ブレスレット)
- 切手/封筒
- 本(広東語のもの)
- ミニチュア(家具セット/香港屋台など)
- 食品サンプル(マグネット/キャンドル)
- 置き人形
- 中国結のお飾り
- アロマ
- 化粧品(リップバーム/フェイスクリーム/花の香りのミスト)
- おもちゃ(車、電車、トラムなどのトミカのようなおもちゃ/タングラム/画用紙/おもちゃの消しゴム←日本製の食べ物のやつw)
- スーベニアメダル(10香港ドル)
日本製のおもちゃの消しゴムとかここじゃなくても買えるだろうな…というのも正直ありましたが、香港の伝統的な模様のお皿やポーチなど、香港らしいものもたくさん売ってました。
上記のラインナップから分かるようになんでも売ってますね笑
お土産をここで買うのも良いと思います!
私は北朝鮮のお金と沿ドニエストルのお金を購入しました.(←香港全然関係ないっていう)
お札は北朝鮮で買って持っていたのですが、小銭は持っていなかったので!
裏には重さなどの詳細情報が書かれています。
2002年製と2008年製のものでした。
重さは1円玉のように軽いです。
そして沿ドニエストル共和国のお金。
TRANSNISTRIAっていうのはルーマニア語表記らしい。
こちらは2014年製、裏には模様が入っています。
こんなおもちゃのようなものがお金だなんて…
水に濡らしたら破けそうな感じもするが…
沿ドニエストル、いつか行ってみたいものです…♡
それからメダルも作りました↓
4種類あって(うち1つはOut Of Serviceだったけど)、ひとつ10香港ドル(約150円)です。
まとめ
基本情報
- 開館時間:10:00-18:00(月-金)、10:00-19:00(土/日/祝日)
※クリスマスと旧正月の大晦日は17:00に閉館 - 休館日:毎週火曜日、旧正月の1日目と2日目
- 入場料:常設展は無料
- ビデオ撮影/フラッシュ撮影は禁止(ハンドカメラでの撮影はOK)
また特別展に入るには入り口でチケットを購入する必要があります。
日本語の音声ガイドも10香港ドル(約150円)で借りることができます。
音声ガイドは広東語/北京語/英語/日本語があるよ。
自動の券売機もありました。
多分クレジットカードのみかな?
日本語案内
全ての展示物には広東語と英語が書かれています。
常設展の入り口でもらえるパンフレットは広東語/北京語/英語/日本語版などがあります。
この館内案内図、みどころ/地図/所要時間など小さいのに情報たっぷりなので是非もらっておくことをお勧めします。
また無料のガイドツアーも行われているそう。
- 広東語:毎日、11:30-/15:00
- 英語:土日祝日、14:30-
- 北京語:土日祝日、15:30-
- 定員:30人 先着順
- 所要時間 1時間半
所要時間
香港歴史博物館の館内案内図には以下のように書かれています。
少なくとも2時間の参観時間をご用意ください。
1階の1-4展示室は約45分、3回とミドルフロアの5-8展示室は約1時間15分の参観時間が必要です。
映画上映もご覧になる場合は、参観時間は3-4時間必要です。
私は映画を見なかったけど、特別展と常設展を見てゆっくり写真を撮って、お土産もゆーっくり見て2時間半程度いました。
映画(全部で76分)もしっかり見て喫茶店にも入って…ってしてると4〜5時間くらい居られるんじゃないかな?
映画上映プログラム
映画上映プログラムは以下の通りです。(2018年2月現在)
※があるものは、広東語/北京語/英語で上映がされています。
全部足すと合計で76分です。
映画館は場内のいたるところにあります。
これまた展示場内の風景に馴染んでいるっていうねw
奥に見える文字盤はあと何分で何言語の映画が始まるかが書かれて居ます。
場合によっては30分程度待つこともあるので、時間を確認してから展示を見に行くほうが良いかも。
記念コイン作成ワークショップ
無料で記念コインを創るワークショップが行われていました。
これはミュージアムショップで1回10香港ドルでできるものとは違う柄です!
アクセス
地下鉄荃湾線尖沙咀(Tsim Sha Tsui:チムサーチョイ)駅B2出口から徒歩10分程度
地下鉄荃湾線佐敦(Jordan:ジョーダン)駅D出口から徒歩10分程度
行き方
地下鉄荃湾線尖沙咀(Tsim Sha Tsui:チムサーチョイ)駅からの行き方を紹介します。
駅で下車したらB2出口に進みます。
尖沙咀(Tsim Sha Tsui:チムサーチョイ)駅はなかなか大きな駅なので迷いがちですが、B2出口へ進んでください。
出口を出たらそのまままっすぐ行きます。
okashiという名前のちょっとおかしなアイスクリーム屋さんがあります。
ちなみにこの通りは金馬倫道(Cameron Road)という名前の通り。
そこを抜けるとこんな大通りに出ます。
香港歴史博物館の案内も出ているので分かりやすいです。
近くにこんな歩道橋があるのでここを登って右に行きます。
さらに道なりに進んでいくと「香港歴史博物館」「香港科学館」の看板があります。
ここまでくればもう安心◎
ちなみに香港科學館(香港科学館)とはこちらです。
香港歴史博物館で遊んだあとこちらで遊ぶのも良いかもしれないね!
旧正月の混雑具合は?
わたしは旧正月の3日目に行きましたがそんなに混んでいませんでした。
人はいるけど並ぶことはなかったし、映画館も席は空いてたのですぐ入れました。
カフェは入れなかったけど。
旧正月は意外と穴場かもしれないよ◎
以上、香港歴史博物館レポートでした!
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