本日のマカオ世界遺産おぼえがきは港務局大楼(港務局大樓/Quartel dos Mouros)について。
英語ではMoorish Barracksと表記されるようです。
ポルトガル風の建築が多いマカオの世界遺産ですが、港務局大楼はイスラム風の建築になっています。
しかし設計したのはイタリア人という、なんだか世界の歴史の複雑さが表れているような場所。
また現在でもオフィスとして使われている現役です。
目次
港務局大楼(港務局大樓/Quartel dos Mouros)とは
中を見る前にまずは世界遺産マークで予習します笑
1874年に建てられ、もとはムーア人の兵舎と呼ばれ、当時雇われていたインド人警察隊の庁舎でした。設計はイタリア人のカッスートの手になるものです。1905年には港務局と水上警察の取調べをおこなう駐在所となり、現在は港務局の庁舎となっています。アラブ様式の影響を受けたレンガ造りの建物です。花崗岩で囲まれた土台の上にどっしりとして風格を持っており、中央の建物は二階建て、その他は一階建て、三面には回廊が巡らされ、回廊には大小とりどりのイスラム式の装飾が施され、三つ葉模様で埋められており、上の凸凹は規則正しく並び、突起のある装飾と互いに引き立てあっています。建物は全体的に黄色を基調に、白い花模様が浮き上がり、その色彩と花崗岩の壁が美しい対比を生んでいます。
引用元:マカオ世界遺産”港務局ビル”
もう150年近く前の建物が現役とは…(しみじみ)
調べたところ、治安維持のためにインドからムーア人兵士を連れてきたんだそう。
って思ったんだけど、15世紀以降はイスラム教徒の総称として使われるようになったという記述も見かけたから、もしかしたらそういう意味で使っているのかもしれない。
とりあえず中に入ってみましょう!
イスラム建築なんて日本ではなかなか見られないので楽しみです♪
港務局大楼の見どころ
入り口はちょっとした坂になっています。
この坂は媽閣斜坡(Rampa da Barra:バラ坂)という名前がついているそう。
花崗岩で囲まれた土台っていうのはこの下の部分であってるかな?
確かにこの土台と黄色のコントラストが綺麗だね。
見学できるのは回廊のみになっています。中には入れません。
階段を上がりました。
PATORIMONIO DO ESTADOと書かれているのは、ポルトガル語でPatrimônio Do Estado(国家遺産=世界遺産?)というような意味です。
三つ葉模様っていうのは壁の上のあたりにあるマークのことかな。
(白い花模様っていうのがこれかも^^; 曖昧でごめんなさい)
ちらっと見ただけでは気がつかなかったけど、見れば見るほどきっちりきっちりした幾何学模様が浮かび上がってきますね。
回廊の中に入ってみます。
中には入れません。
廊下(回廊)はなかなか見応えがありました。
窓や花瓶の間隔は一定だし、花の種類も統一されています。
もちろん、床も柵も規則正しい幾何学模様になっています。
ここは人がほとんどいなくて静かで安らぎました。
特に夜はデートで来たらロマンチックそう♡(しかしひとりで行ったという現実)
この写真は確か廊下の奥か突き当たりら辺で撮ったもの。
説明書きに“中央の建物は二階建て、その他は一階建て…”って書いてあったから恐らく建物が何軒かあるってことなんだろうけど、その建物なのかもしれない。
個人的な隠れ見どころはここ!
よく見ると左側の柵の中にイカリマークのオブジェがあるの分かった?笑
私は午前中に行きましたが、夕方以降はライトアップされてロマンチックだそうです!
港務局大楼アクセス情報
- 営業時間:回廊のみ9:00-18:00
- 入場料:無料
- 休館日:無休
- 所要時間:10分程度
- アクセス:
マカオ公共バスで→18/28B路線でM174海事及水務局(D. DOS S. DE A. MARÍTIMOS E DE ÁGUA)下車徒歩1分
媽閣廟から→徒歩4分
※マカオ公共バスについては路線が変更されている場合があります。
バス路線図から探す場合はココから、停留所名から探す場合はココからM174番を探して、ご自身で確認をお願いします。
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