今日紹介するマカオの世界遺産は聖ヨゼフ神学院と聖堂です。
フランシスコ・ザビエルの遺骨が祀られているこの教会。
最近博物館も併設されたのでより見応えのある世界遺産になりました。
目次
聖ヨゼフ神学院と聖堂(聖若瑟修院大樓及聖堂:Igreja e Seminário de S. José)とは
まずは正門の横にある世界遺産マークで見どころを確認します。
聖ヨゼフ(ジョゼ)神学院と聖堂
聖ヨゼフ神学院(修道院)は1728年にイエズス会によって設立されました。神学院に連結した聖堂は1758年に落成しました。聖ヨゼフ神学院は、かつての聖パウロ学院と共に、イエズス会宣教師たちが、中国本土、日本、及び近隣地区へ伝道に赴くマカオの基地を形成していました。聖堂は、聖母教会と同じように中国では稀なバロック様式です。主祭壇には聖ヨゼフ像が祭られ、左右の両祭壇にはキリストと聖母マリア像が祭られています。聖堂の平面はギリシャ十字形で、4つのヴォールト(穹窿)に支えられたドームは、直径が12.5メートルで高さは19メートル、風通しと採光のため2層の円環部に各々16個の窓が取り付けられています。聖堂内には聖フランシスコ・ザビエルの前腕骨が収められています。それはかつて聖母教会に収蔵されていたものです。
引用元:マカオ世界遺産”聖ヨゼフ(ジョゼ)神学院と聖堂”
フランシスコ・ザビエルって1500年代に生きてた人よ?(すっごい!)
また呼び名は色々あるそうなので一般的なものは以下に記しておきます。
- 広東語→聖若瑟修院大樓及聖堂
- ポルトガル語→Igreja e Seminário de S. José
- 英語→St. Joseph’s Seminary and Church
- 日本語→聖ヨゼフ(ジョゼ)神学院と聖堂/聖ヨセフ修道院及び聖堂 など
サイトや本によって表記が違うのでちょっと混同しがちです)))
こちらは聖堂への入り口の門です。
修道院はこちらの門からは見れません。(修道院については後述)
門には1897という文字が彫られているけど、1897年製なのかな?
門の上側の部分が先日紹介した鄭家屋敷の上窓の部分になんか似てない?
左側の建物の2階の窓の上の部分に注目!
似てるよね?笑
聖ヨゼフ神学院と聖堂の見どころ
これが聖ヨゼフ聖堂である!!
なかなか大きな聖堂でびっくりしました。
真ん中にIHSとイエズス会のマークが入っていますね。
この写真の右側にある(はずの)ガジュマルの樹がマカオで最古のものだと有名だそうです。
下調べせずに行ったもんだから、左端の写真しか撮ってなくて肝心の樹が写ってる写真が無かったっていう…(ごめんなさい)
聖堂
聖堂に入ってすぐのところにはお土産売り場があります。
さらに奥に行くと両端に聖職者の墓石があります。
こちらは入って右側にあるものです。左側のにもデザイン違うものがあるよ。
聖堂に入って振り返ると天井にあるのが大きなパイプオルガン!
パイプオルガンなんて初めてみたから感動♡
写真の上にちょーっとだけ太陽のプロミネンスみたいのが見えてるじゃない?
これ実はイエズス会のマークでここも注目ポイントだそう。
(ちょうど写真切れてしまってごめんね…現地で自分の目でご覧になって下さい。)
また建物全体のちょうど真ん中あたりの壁際には聖人たちの像があります。
これは入って向かって左側の壁側にあるものです。
真ん中にいらっしゃるのが聖ヨセフ像かな?
右側にいらっしゃるのは聖アントニオに似てる気がするけど…
こちらは右側にある像。
1番真ん中は聖母マリア様かな。
個人的に1番の注目ポイントはこの祭壇です!
すっっごい…(゚・゚*
ついついじーっと凝視してしまう細やかさ!
写真で見ると伝わりにくいかもですが、実際にはなかなか大きいので見応えがあります。
うっとり眺めてられる美しさです。いやー感動。
また聖書のエピソードが彫られた木版もいくつか飾ってあるよ。
別の出口近くにはキリストの像がありました。
上に書いてあるI.N.R.Iというのはラテン語で「IESUS NAZARENUS REX IUDAEORUM(=ユダヤ人の王、ナザレのイエス)」という意味だそうです。
この出口の近くなんだけど…
位置としてはこの辺りにあるよ。
結局ザビエルの遺骨がどこに祀られているのかはよく分からなかった←
お庭
そこを出るとこんなテラスのような場所に出ます。
先日記事にした聖ローレンソ教会に比べたらそこまでフォトジェニックな感じではないのですが…(←失礼)
この入り口を見つけたら中に入ってみてね!
なぜなら…
聖若瑟修院藏珍館
聖若瑟修院藏珍館という博物館が併設されているんです!
ここは2016年の10月に出来たそうで、まだまだ新しいところです。
ていうか、だーれも居なかったんだだけどね)))
もっと注目されても良いはずなのにな…
フロアマップです。
2階まであってなかなか広いよ。
1階:Reception
- History of St. Joseph’s seminary
- Icons of Jesus Christ and the Saints of the Society of Jesus
- Multimedia Room
- Icons of Mary
2階:Corridor
- Books and Documents
- Liturgical Vestment and Vessel
- Icons of Saints
こんな感じで展示がされています。
他にも様々な聖人の像や聖職者の衣装や道具などが展示されています。
ここは私の1番のお気に入りの部屋↓
古い学校の図書室みたいで素敵!
椅子があるのでちょっとひと休みも可能です。
※もちろん駄目です。
神学院(修道院)
そしてもうひとつの見どころ、聖ヨゼフ(ジョゼ)神学院。
こちらは聖オーガスティン広場から外見のみ見学することが可能です。(行き方についてはココ参照)
聖堂が黄色なのに対して神学院の方は緑色だからちょっとイメージ違うね!
また右端の方に世界遺産マークがありますが、書いてある内容は聖堂の門の前にあるものと全く同じです。
入り口には修道女が祀られてます。
中に入っているお花が綺麗ね!
修道院の方は入口しか見れないので見どころはこれくらい。
聖オーガスティン広場内にある他の世界遺産を見るついでに立ち寄るのが良いと思います。
基本情報
聖ヨゼフ神学院(修道院)と聖堂
- 営業時間:10:00-17:00
- 入場料:無料
- 休館日:無休
- 所要時間:博物館を含まなければ10分程度
聖若瑟修院藏珍館
次に聖若瑟修院藏珍館(Tesouro de Arte Sacra do Seminario do S.Jose)の情報です。
- 英名:Treasure of Sacred Art of St. Joseph’s Seminary
- 営業時間:10:00-17:00
- 入場料:無料
- 休館日:公休日以外の水曜日
- 注意事項:露出の多い格好/帽子をかぶっての入場は禁止
アクセス情報
- マカオ公共バスで→9/16/18/28B路線でM180風順堂街(Rua Sao. Lourenço)下車徒歩2分
※聖ヨゼフ神学院/聖堂の名前を含むバス停はないので聖ローレンソ教会近くのバス停が1番最寄りのバス停になります - 聖ローレンソ教会から→徒歩2分
※マカオ公共バスについては路線が変更されている場合があります。
バス路線図から探す場合はココから、停留所名から探す場合はココからM180番を探して、ご自身で確認をお願いします。
聖堂から神学院(修道院)までの行き方
ここの世界遺産の名称は“聖ヨゼフ(ジョゼ)神学院と聖堂”ですが、実は神学院(修道院)と聖堂の両方に行くには別々に行かなくてはなりません。
簡単に説明すると以下の通りになります。
- 聖ヨゼフ神学院→聖オーガスティン広場の中から
- 聖ヨゼフ聖堂→聖堂の正面入り口(聖オーガスティン広場の外)から
聖オーガスティン広場(崗頂前地)とは
マカオ世界遺産の1つで、聖オーガスティン広場の周りには聖オーガスティン教会/ドン・ペドロ5世劇場/聖ヨセフ修道院/ロバート・ホー・トン図書館と4つの世界遺産がある。
つまり、この門からは聖堂には行けますが神学院には行けません。
また聖オーガスティン広場からは神学院は見れますが聖堂の方には入れません。
参考までに行き方を載せておきますね。
聖ヨゼフ(ジョゼ)聖堂から聖オーガスティン広場までは聖堂の敷地の外側をぐるっと回って行けば徒歩5分ほどで着きます。
参考までに!!
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