本日行くのはマカオ世界遺産、民政総署ビル(民政總署大樓)。
ポルトガル語ではEdifício do Instituto para os Assuntos Cívicos e Municipais、英語ではLeal Senado Buildingと呼ばれます。
ここは1784年に建てられた、セナド広場にある地方自治局。
今でも現役で毎月最後の金曜日は公開会議まで行われてるそう!
議事堂だけでじゃなくて礼拝堂や図書館、庭園にギャラリーと見どころ満載だよ。
目次
民政総署ビル(民政總署大樓:Edifício do IACM)とは
「旧レアル・セナド」ビル(民政総署ビル)
旧名は市政庁(以前「レアル・セナド」と呼ばれたマカオのシティホール)、1784年に建てられ幾度もの修築を経ています。1874年に現在の大きさになり、南欧の芸術的な建築様式の中に、多様な味わいを醸し出しています。正面はルネサンス様式の古風で質素な雰囲気が醸し出された二階建てで、立体的な枠組もシンプルで窓とバルコニーのバランスが良く、色彩も自然でフラットな印象を与えます。内壁は地面から腰の高さまで青と白の花柄のタイルが敷き詰められ、典型的なポルトガル様式となっています。壁にはマカオの歴史的に重要な石碑がはめ込まれ、入口のロビー後ろは吹き抜けで、階段を通り抜けると趣向を凝らした庭園や二階の会議室と図書館にたどり着きます。図書館は1929年から使われており、ポルトガルのマフラ修道院図書館を模したものです。内装はクラシックな空気が漂い、所蔵する書籍は主に17世紀から1950年代までの外国語書籍で、特にポルトガルのアフリカや極東に関する歴史的文献は非常に貴重なものです。
引用元:マカオ世界遺産”「旧レアル・セナド」ビル(民政総署ビル)”
マフラ修道院図書館ってのは18世紀にできた蔵書4万冊を超えるめっちゃくちゃでかいポルトガルの図書館のことです。宮殿の中にあってとにもかくにもおしゃれなの。
民政総署ビルの見どころ
見どころをご紹介する前に民政総署ビルの見取り図を作ってみました。
矢印の指し示している方向が階段の高い方になります。
2階がこちら↓
大体は合ってるはずなのでこれを基に説明しますね)))
メインロビー
この写真の奥に見えているのがメインロビーです。ここでは写真に写ってるアーチ部分の裏側に注目してみてください。
そこにポルトガル語で“神の名において比類なき、忠実な街”という文字が刻まれています。
入り口入ってすぐの所には民政総署ビルの見どころや歴史に関するパンフレットが置いてあります。
日本語版もあるので先にパンフレットもらってから観光するのオススメです。
ギャラリー
そして入って右手にはギャラリースペースがあります。
私が行った時のテーマは“明時代の磁気芸術の始まり”でした。
小さなギャラリーだけど展示はなかなか見応えアリ!
お皿だけでなく建築用の部品もありました。
ここの説明は広東語/ポルトガル語/英語です。
また時期によって展示のテーマが変わるみたいで、行くたびに違う発見があると思います。
禮品廊(お土産屋さん)
そして入って左手にあるのがお土産屋さんです。
ここは他では見られないお土産が揃っていると思います。
民政総署ビルで有名なアズレージョをモチーフにした商品が沢山あるの!
アズレージョとは
15世紀にムーア人を通して伝えられた、ポルトガルのタイル装飾のこと。
青と白を基調にしたものが多い。床や壁天井に使われポルトガル建築の要素になっている。
ちょっと高級そうな美術品から手頃なものまで様々あって、品揃えが豊富でした。
右下のオレンジの本は300MOP(約6000円)してますね。持って帰るの大変そうだけど。
そしてアズレージョモチーフのお土産。これはそこまで割高でもないかな?
- 左のケース…55MOP(825円)
- 真ん中のタイル…39MOP(585円)
- 左の額…155MOP(2325円)
- ポーチ…16MOP(約240円)
- ピンバッジ…35MOP(約525円)
- マスキングテープ…29MOP(約435円)
- しおり…30MOP(約450円)
- ブックカバー…176MOP(約2640円)
- 財布…360MOP(約5400円)
- 下段真中の金色のやつ…30MOP(約450円)
- 下段右の金色のやつ…62(約930円)
このマカオの番地モチーフのお土産が個人的には面白かったですw
よく見ると全部世界遺産になってるところも好きw
マカオの番地表示はどこでもこんな感じになってるの↓
マカオならではのお土産よね!
吹き抜け
1階のロビーを抜けると庭園の手前が吹き抜けになっています。
この石版は聖母子像で元々マカオ最古の慈善団体の仁慈堂にあったものだそう。
2階
そして吹き抜けのちょうど真下が2階へ続く階段。
踊り場にはトイレもあるよ。(男性用は反対側)
トイレの前の立て札には、“長時間並ぶようなら、ここではなくセナド広場内の歩いて徒歩1分のところにある、郵政總局内のトイレを使ってください”と書かれています。
お急ぎの方は目の前にあるこちらの郵政總局内のトイレをお使いくださいな。
こんなこといちいち教えてくれるなんてマカオ政府親切ですね笑
その先の2階にグランドホールと礼拝堂と図書館があります。この日はお休みでしたorz
この赤いお飾りの裏側にドアがあって本来ならそこから入れます。
図書館みたかった…(かなちい)
パンフレットに図書館の写真が載っていました。
ぜひ行くときは日付を合わせてご覧になってくることを勧めます。(強調)
庭園
メインの庭園の紹介に移ります!
緑と白にアズレージョの青がよく映えてます。植物もいっぱい。
壁一面に張り巡らされてるこのアズレージョはポルトガルと東洋のデザインが混ざっているのがここだけの特徴らしいです。
それからこのアズレージョを背景に記念撮影するのが定番みたい。(みんな撮ってたw)
庭の中央では、全てが見渡せないくらい旧正月の飾り付けが目立っていました。
今までの写真を見ての通り、旧正月の装飾が全体に施されています。
とにかく全てがまっかっか笑
民政総署ではクリスマスなどのイベントに合わせて季節ごとの飾り付けが楽しめるようです。Google Map見てたらクリスマスの時の写真が出てきて、デートで行きたいくらいとっても可愛かったの♡
それでこのお飾りが無いときは普段こんな姿になります。
- 花壇 ※上の写真の旧正月飾りがあったところ
- 噴水
- 石球1(天球儀)
- 石球2(ポルトガル王家を表す盾)
- アズレージョ ※ここに限らず壁全体にある
これが最奥にある噴水。ここでの注目ポイントは1番上に掘られている王冠と盾、その上にある葡萄のツタだそうです。
見ての通りこのとき水出てなかったし、時期じゃないのか葡萄のツタは生えてなかったけどw
その手前には石球が2つあります。
こっちは天球儀を表したもの。もう1個の方はポルトガル王家を表す盾が刻まれています。
また民政総署ビルの中庭には2つの胸像があります。
こちらはポルトガルの詩人、ルイス・カモンエス。
もうおひとりは、19世紀に生きたポルトガルの詩人で教育者のジョアン・デ・デウス の胸像があります。
ルイス・カモンエス
15世紀に生きていたポルトガル史上最大の詩人と呼ばれる人。マカオの士官もしていたらしい。ポルトガルの紙幣に印刷されていたことも。
最後もうひとつの見どころは、手前にあるこの小さな通路。
ベンチがあるので少し休むこともできます。(人は多いけどね^^:)
壁には大航海時代?の絵が描かれています。
お庭の見どころはこれで以上。
セナド広場に来るついでにちょろっと寄ってみるのおすすめです!
民政総署ビル基本情報
庭園
- 営業時間:9:00-21:00
- 入場料:無料
- 休館日:無休
- 所要時間:5分程度
ギャラリー
- 営業時間:9:00-21:00
- 入場料:無料
- 休館日:祝祭日以外の月曜
- 所要時間:5分程度
- 言語:広東語/ポルトガル語/英語
グランドホール/礼拝堂
- 営業時間:10:30-12:00/15:30-17:00
- 入場料:無料
- 休館日:土曜/日曜/祝日
- 所要時間:?
- 毎月最終金曜は会議の一般公開日
図書館
- 営業時間:13:00-19:00
- 入場料:無料
- 休館日:日曜日/祝日
- 所要時間:?
※旧正月に行くと混雑しててうるさいです(特にロビー)。ぎゅうぎゅうではないけどね。
アクセス情報
- マカオ公共バスで→3/3X/4/6A/8A/18A/19/26A/33/101X/N1A路線でM134番新馬路/永亨(ALMEIDA RIBEIRO/WENG HANG)下車徒歩1分
- セナド広場から→徒歩1分
- 聖ドミニコ教会から→徒歩2分
※M135番新馬路/大豐(ALMEIDA RIBEIRO/TAI FUNG)と似ている名前の停留所があるのでお間違いなきよう!
※マカオ公共バスについては路線が変更されている場合があります。
バス路線図から探す場合はココから、停留所名から探す場合はココからM134番を探して、ご自身で確認をお願いします。
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