【マカオ世界遺産】聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊:Ruínas de S. Paulo)の見どころと行き方 旧正月Ver. マカオ女ひとり旅15

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本日行くマカオ世界遺産は、聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊:Ruínas da Antiga Catedral de São Paulo)
英語ではRuins of St.Paulsと書きます。

多分ここはマカオで1番有名な世界遺産じゃないかな?
少なくとも私が行った中では1番混雑していました。

 

なうん
なんとこの写真の門、日本人も建設に関わったそうで(!!)
実は日本と深い関係がある場所でもあります。

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目次

聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊:Ruínas de S. Paulo)とは

聖パウロ学院教会(天主堂)前壁

通称「聖パウロ天主堂跡」と呼ばれる教会前壁は聖パウロ学院教会(聖母教会)の一部です。聖母教会は1602年から1640年位かけて建設されましたが、1853年の大火で教会も学院も消失しました。地元での一般的な呼び名は「大三巴牌坊(だい さん ぱいふぉん)」です。これは中国式の牌楼によく似ているためで、『三巴』は『サンパウロ』(São Paulo)の当て字で、前に「大」をつけてもう一つの小三巴教会と区別したのです。前壁は横23メートル、高さ25.5メートルで、バロック様式に東洋的色彩が加えられた設計になっています。5段からなるファサード形態は独特です。一番下の段にはラテン語で聖母を意味する『MATER DEI』と掘られています。その上の段にあるのはイエズス会の4人の聖人(向かって左から、フランシスコ・ボルジャ、イグナチウス・ロヨラ、フランシスコ・ザビエル、ルイス・ゴンザガ)のブロンズ像です。その上の段には、聖母マリア像があり、7つの首を持つ怪獣や帆船、漢字による誓句が彫られています。同じ段の両端には、中国風の獅子の怪獣(吐水口)が見られます。更に上の段には、キリスト像、その両側には受難の際の拷問具の浮き彫りが配置されています。最上段の三角形の破風中央には、聖書を表す一羽のはとが見られ、その上にはカトリック信仰のシンボルである十字架が置かれています。ファサードは、全体として東洋と西洋の建築が融合した特徴を持ち、世界のカトリック教会の中でもまたとないものになっています。

引用元:マカオ世界遺産”聖パウロ学院教会(天主堂)前壁”

ファサードとは建物の正面のことです。ガイドブックでは一般的に聖ポール天主堂跡と書かれていますが、“聖パウロ学院教会(天主堂)前壁”とも言うんだね。

火事に合う前は聖ポール大学という学校は併設されていたんだそう。
400年も前に建てられたなんて驚きです!

 

また“小三巴教会”とは同じく世界遺産の“聖ヨセフ神学院及び聖堂”のこと。

参考画像:聖ヨセフ神学院及び聖堂

聖ポール天主堂跡からは徒歩10分程度で行けます。博物館付きの大きな教会だよ。

聖ポール天主堂跡の見どころ

イエズス会記念広場

まず聖ポール天主堂跡の手前にあるのがイエズス会記念広場という大きな広場です。
これは中葡友誼(Portugal-China Friendship Monument)といい、中国とポルトガルの友情の証だそう。

なうん
右が中国で左がポルトガルかな、憶測だけど。

 

参考までに位置関係を載せておきます。

聖ポール天主堂跡を正面に見てだいぶ手前にあります。

 

さー見えてきましたよっと!

モザイクの部分が階段になってるのでそこを登っていきます。
ここの階段は全部で66段あるらしいので余裕があったら数えてみて笑

 

なうん
まあもうとにかくここはひと・ひとひと!
皆さん自撮り棒を持って記念撮影をそこかしこでしています。

旧正月に行ったので余計でした。
暑いし、階段だし、人が多すぎるしで憩いの広場って感じは全くもってせず。(←悪口)

※旧正月に行った感想です。普段はもっと空いてると思われますが、マカオ世界遺産の中で1番人が多い場所なので、時間をずらしていくのがオススメです。

 

階段の1番下の右手の花壇の前には、大きな世界遺産マークがあります。
ここはなかなか目立つので世界遺産きたよ!っていう記念撮影がしやすい場所だと思います。

 

更に向かって右手は澳門博物館や世界遺産のモンテの砦がある場所です。
さ、階段登ってメインのファサードを見にいきますかね!

ファサード

ここでの見どころは、上から順に以下のものです。

  1. 1羽のはと/十字架
  2. キリスト像/拷問具の浮き彫り
  3. 聖母マリア像/7つの首を持つ怪獣/帆船/漢字による誓句/獅子の怪獣(吐水口)
  4. イエズス会の4人の聖人(左からフランシスコ・ボルジャ/イグナチウス・ロヨラ/フランシスコ・ザビエル/ルイス・ゴンザガ)のブロンズ像
  5. ラテン語で聖母を意味する『MATER DEI』の文字

 

 

さぁあなたも一緒に探してみよう!(クリックで拡大)

見つかった?笑

 

まずは第1段めの破風(はふ=ペディメント)から。

真ん中にがいますね。屋根の上にちらっと見えてるのが十字架です。
また鳩の左に掘られてるのが太陽で右が月だね。

 

次が第2段め、真ん中にいらっしゃるのがキリストです。

キリストの左右に掘られているのが受難の際に使われた拷問具

なうん
  • 左側…槍/釘抜き/トンカチ/むち/いばらの冠
  • 右側…旗/藁/三本の釘/はしご

かな?

そのさらに両端に居るのは十字架を抱えた天使たちだね。

受難とは

イエス・キリストが裁判から処刑において受けた苦痛のこと

 

次が第3段、真ん中にいらっしゃるのがマリア様です。

その周りにいるのは6人の天使たち。

 

第3段マリア様の左側です。

  1. 噴水?
  2. 帆船
  3. 聖母マリア
  4. “鬼是誘人為悪”(=”鬼は人を悪事に誘う”)
  5. 矢に刺された悪魔
  6. 鳩?
  7. 獅子の怪獣(吐水口)

 

 

そしてマリア様の右側がこちら。

  1. 7つの首を持つ怪獣
  2. マリア様
  3. “聖母踏龍頭”(=”マリア様が龍の頭を踏む”)
  4. “念死者無為”(“死を考えていれば罪は犯さない”みたいな意味)
  5. 骸骨
  6. 弓矢と王冠
  7. 獅子の怪獣(吐水口)

 

獅子の吐水口って、ガーゴイル(西洋建築の屋根につける怪獣型の雨どいのこと)を思わせるけど、これはアジアっぽいシーサーみたいな形してるのがなんか不思議。

キリスト教の遺物に漢字が書いてあるのもそうだけど、こういうところがなんともマカオらしくて興味深いですね。

 

次は聖人のブロンズ像が並ぶ第4段です。

左から以下の通りです。

  • フランシスコ・ボルジャ
  • イグナチウス・ロヨラ
  • フランシスコ・ザビエル
  • ルイス・ゴンザガ

 

 

最後、第5段め!
真ん中にMATER DEIの文字と両サイドにイエズス会のマークがありますね。

 

なうん
なんか絵本”ミッケ”の世界みたいでひとつひとつ探すの楽しかったww

ファサード裏側

先ほどのMATER DEIの文字の下をくぐって行くとファサードの裏側の広場に出られます。

グランドリスボアが見える

表側も素敵ですが、個人的に注目してほしいなと思うの裏側の方です。

なうん
ほとんどの人はこっちまで来ないんだけどね、見どころは裏側の方がたくさんあるんです。

 

まず注目して欲しいのは横にある階段からファサードの真ん中あたりまで上がれること!
混雑してる旧正月に行ったせいか、私が行ったときは上がれなかったんだけどね…orz

普段はこの写真に写っている台からイエズス会記念広場を見下ろせるそうです。
いい景色が見れるはずだから是非登って見てくださいな。

 

なうん
くそぉ、登りたかったぜ…(バカなので高いところ大好きな女)

 

 

そして近くにはインフォメーションセンターがあるので、何か困ったらここに行ってみてください。
カウンターの左にいる青のキャラクターが見れば見るほどシュールな件w

聖ポール天主堂跡の変遷(大三巴牌坊的變遷:Ruins of St. Paul through time)

ファザードを後ろに見て左奥側では聖ポール天主堂跡の昔の様子を見ることができます。

聖ポール天主堂跡の変遷(大三巴牌坊的變遷:Ruins of St. Paul through time)

大火事にあったのは1853年だそうだから、焼ける前の写真は残ってないみたい。(残念)

 

その隣が何やら石と砂だらけの部屋…
ではなく笑
これ実はマカオ総督だったアンドレ・コエリョ・ビエイラの墓穴です。

 

聖フランシスコ・ザビエル礼拝堂(1692)

マカオ総督(任務1688年-1691年)であり、またソロールとチモールの総督(1698年任命)でもあったアンドレ・コエリョ・ビエイラの墓穴(1705年2月2日没)

ソロールはインドネシアのソロール諸島でチモールはティモール島(東ティモール)のことね。いずれも昔ポルトガルの植民地だったところだよ。

天主堂芸術博物館

個人的に注目ポイントだなと思うのが、この天主堂芸術博物館(天主教藝術博物館:MUSEUM OF SACRED ART)

 

目立ちにくいんだけど、ファサードを後ろに見て右側の最奥にあります。

天主堂芸術博物館 入り口

 

入り口周辺は、床がガラス張りになっています。

 

近くに説明書きがあるので、探しながら楽しんでみてください笑

十字形教会翼廊

  1. 墓(遺骸安置所)
  2. 主祭壇土台
  3. 聖ミカエル祭壇と思われる場所
  4. 一万一千の貞女礼拝堂アーチ土台

ここは全てのものに日本語の説明がついてます!

地下聖堂納骨堂

まず道なりに行くと行き着くのが地下聖堂納骨堂(Crypt)

地下聖堂納骨堂(Crypt)

 

 

ここには殉教者やアレッサンドロ・ヴァリニャーノ神父の遺骨が埋葬されています。
納骨されている殉教者の中には日本人の方もいるらしいです。
それにアレッサンドロ・ヴァリニャーノ神父も何度か日本に来たことがあるらしい。(まじか)

宝物室

最後の見どころは地下にある宝物室です。

宝物室

この小ホールには、16世紀から20世紀にかけて制作されたカトリック芸術作品が展示されています。これらはマカオの教会および修道院から精選されたもので、聖パウロ天主堂跡の歴史に関連するものが含まれています。

なうん
16世紀の美術品ってスゲェ

 

中は主に置物や絵などの美術品がたくさん飾られています。
手前側の主に置物がある照明が暗い部屋と、奥側の絵画や大きな美術品がある照明が明るい部屋の2つに分かれてたかな、確か。

 

おそらく聖オーガスティンだと思われる

 

イエス・キリスト

 

小さな宝物室ですが、日本語が書いてあるし、どれも見応えがあるのでちらっと寄ってみることをオススメします。
ここはファサードに比べれば全然混んでないのでゆったり楽しめます^^

聖ポール天主堂跡基本情報

イエズス会記念広場からファサード部分まで

  • 営業時間:いつでも
  • 入場料:無料
  • 所要時間:5分程度

 

ファサード裏側/天主堂芸術博物館

  • 営業時間:
    9:00-18:00(最終入場17:30)
    火曜のみ9:00-14:00
  • 入場料:無料
  • 休館日:火曜の午後
  • 所要時間:10-20分程度
  • 言語:広東語/ポルトガル語/英語/日本語

 

アクセス情報

  • マカオ公共バスで→
    18路線M133番草堆街(Rua Das Estalagens)下車徒歩4分
    17路線M122番新勝街(R. TOMÁS VIEIRA)下車徒歩5分
  • セナド広場から→徒歩8分
  • 聖ドミニコ教会から→徒歩5分

 

※マカオ公共バスについては路線が変更されている場合があります。
バス路線図から探す場合はココから、停留所名から探す場合はココからM133番/M122番を探して、ご自身で確認をお願いします。

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旧正月に聖ポール天主堂跡へ行く方へアドバイス

なうん
結論を先に言うと、旧正月に聖ポール天主堂跡に行くのはオススメしません。行かないで済むなら別の日に変更した方が良いです。

 

ただどうしても旧正月にしか行けない!という方に向けてちょっとアドバイスを書いておきたいと思います。

聖ドミニコ教会から行くと人がハンパない

今回わたしは聖ドミニコ教会の方からイエズス会記念広場のちょうど前にあるこの商店街↓を通って行きました。

商店街

この商店街、とにかく人がごった返してます。

例えるなら日曜日の竹下通りって感じです。(スリには注意!)

 

このルートね↓

この商店街はお土産たくさん売ってるし、お昼ご飯も食べられるし、確かに便利なのは事実です。

それにマカオ世界遺産を巡るにあたって、聖ドミニコ教会→聖ポール天主堂跡の順番で行く方は多いと思うのだけど、この日だけは別ルートの方が良いかもしれない^^;

どのルートで行けば空いてるの?

読者ちゃん
じゃあどこから行けば空いてるわけ?
なうん
ナーチャ廟か慈愛巷(通称:恋愛通り)あたりから行くのがおすすめ

 

これは世界遺産ナーチャ廟の写真ですが、このすぐ右手が聖ポール天主堂跡になります。

こっちの方は打って変わって人がほとんど居ないので、まずナーチャ廟を目指してから聖ポール天主堂跡に行く方が楽に行けるかと思います。

 

 

そしてそのすぐ近くにある慈愛巷っていう聖ポール天主堂跡の西側にある通りを行くのもおすすめ。

 

この通りは通称:恋愛通りと呼ばれていて、建物がとってもフォトジェニックなので楽しみながら歩けると思います。

この写真はその慈愛巷から撮った写真。奥に見えてるのが聖ポール天主堂跡です。
もちろん全く混んでいません◎

 

参考までにルートを載せておきます。

交通整理のため一方通行の場所がある

また先ほどの商店街を抜けた先、つまりイエズス会記念広場の入り口で旧正月は警察官が交通整理をしています。
商店街→イエズス会記念広場を通り→聖ポール天主堂跡の順に行くことは可能なのですが、一方通行になるためUターンができません。

ロープをくぐりぬけようとしても容赦無く止められます笑

もう一度商店街の中に戻ろうとすることは出来ませんので、連れの方とはぐれたり落し物をしたりなど後戻りする用事を作らないように注意です。

 

 

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