今日行くマカオ世界遺産はモンテの砦(大炮台:Fortaleza do Monte)。
英語ではMount Fortressと表記されます。
ここは聖ポール天主堂跡の隣にある、丘の上にある砲台です。
その昔、何度もここで外国の攻撃からマカオを守ってきたんだそう。
教会や神社が多いマカオの世界遺産ですが、ここは大砲台とちょっと異色なのでまた違った楽しさがあると思います。
大きな大砲がたくさん並んだその景色は迫力があるよ。
子供が喜ぶ場所な気がするのでお子様づれの方にもオススメです。
目次
モンテの砦(大炮台:Fortaleza do Monte)とは
モンテの砦(大砲台)
聖パウロの砲台とも呼ばれ、1617年に着工し、10年の年月をかけ1626年に完成しました。砲台は丘の上にあり、さほど高度はないものの、半島の中央に位置し地勢は抜群で、あらゆる方角を見渡すことができます。面積はおよそ八千平方メートルで、砲台内には貯水池、火薬貯蔵庫、武器貯蔵庫や官兵の兵舎など設備も整っており、当時のマカオの防衛の中心でした。砲台は32門の大砲が設置でき、他の砲台と合わせ海岸の東西に渡って広い防衛網を敷くことができました。長期にわたり軍用の立ち入り禁止地区でしたが、1965年にもと兵舎のあった場所に気象台が建てられ、1976年からは観光地として開放されました。1996年9月、マカオ博物館の建設工事が始められ、1998年竣工、一般開放されました。
引用元:マカオ世界遺産”モンテの砦(大砲台)”
昔マカオが既にポルトガルの植民地だった頃、オランダ軍が攻めてきた時にここから大砲を撃ってオランダ軍を撃退した歴史があるんだって。
モンテの砦の見どころ
モンテの砦への行き方
モンテの砦へは、聖ポール天主堂跡の右手から行けます。
右手側はこんな公園のようになっていて、左上に写っている白い壁がモンテの砦です。
こんな案内板があるので、道なりに階段を登って行きましょう。
モンテの砦へは高台にあるため、長めの階段を登っていかなきゃなりません。
この公園から頂上まで10-15分程度ですが、マカオは蒸し暑いのもあってなかなか疲れるのでちょっとご注意です。
でも実は裏道もあるので、それは次の次のセクションでお話ししますね。
大炮台週圍花園(Garden of the Surrounding of Monte Fort)
モンテの砦へ登っていく間の歩道はちょっとした公園になっています。
柳みたいに枝垂れている木がめちゃ大きい。植物もカラフルで見ててわくわくする♪
ここはぐるっと散歩しながら行くと楽しいと思います。
とこどころにベンチがあるので休憩することもできるよ。(暑いけど^^;)
マテオ・リッチの銅像があるよ。
ちゃんと説明書きもついてました。(広東語/ポルトガル語/英語)
彼はイエズス会の会員としてマカオで中国文化の研究をしていたそう。
そして公園全体を前に見て向かって左側に、マカオの文化や歴史を学べる澳門博物館があります。
私は時間の関係で行けなかったけど、調べたらめちゃくちゃ楽しそうだったのでぜひ行ってみてください。
そして砦の入り口へ近づくと大砲もちょいちょい見え始めます。
これは帰りに降りる前に撮った写真。このくらい高いところまで登ります!
左奥に見えるのが聖ポール天主堂跡、そして写真下の中央右寄りに写っている緑色の手すりが登ってくる階段です。
この日は湿度約95%でかなり蒸し暑く、これが結構疲れるのよ←
実は裏道がある
というあなたに、楽をして頂上まで行ける裏道をお教えします。
それがここ。
そう、これ澳門博物館への入り口なんです。
影になってて見えないけどこの門の下がエスカレーターになっております。
先ほどの澳門博物館の看板↓に向かって左手の奥にエスカレーターがあります。
だからエスカレーターを使って行きたいとお考えの場合は、”大炮台入り口”ではなく”澳門博物館”の方へ行ってくださいね!
ただこのエスカレーターは博物館の休館日である月曜以外、開館時間の10:00-18:00の間でしか使えないのでご注意ください。
モンテの砦入り口
今回はせっかくなのでエスカレーターを使わずに、階段で行ってみることにしました。
しばらく行くと入り口が見えてきます。
写真のモザイクの左側にちょこんと写ってるのが、冒頭に載せた世界遺産マーク。
やっと出会えました笑
上に大砲が突き出てますねぇ。
右上に写っているのは倉庫とか覗き台とか何かかな?
これ入り口の横に掲げられてたもの。
ALTO SENTIDO!
RECORDA POR UNS INSTANTES A HISTÓRIA LINDA DA NOSSA PÁTRIA.
ENTRA ALTIVO E DE CABEÇA ERGUIDA PORQUE ÉS SOLDADO DESSA PÁTRIA.(大体の意訳)
私たちの国の美しい歴史の瞬間を心に留めておこう。
堂々と胸を張って入りなさい。あなたはこの国の軍人なのだから。
ここで亡くなった軍人さんがいるのかどうかは分からないけど、これ当時の兵隊さんはどんな思いで見ながらくぐっていったんだろう。
さ、この下をくぐって行きまーす。
あくまでここは入り口なのでさらに登ります。まだゴールではありません笑
休憩所(カフェ/トイレ/売店)
ありがたいことに先ほどの門をくぐり抜けた先は休憩所になっています。
トイレがあるでしょ。
ちょっとした飲み物も買うことができます。
ベンチもあるのでみんな冷たいものを飲みながらここで休んでいました。
喉が渇いたらここで水分が手に入ります。マカオってコンビニ少ないからこれは助かる。
カフェのような場所まであるよ。
この休憩所の奥にはマリア様がいらっしゃいます。
マリア様の右手が階段になっていて、そこを登りきったらとうとうゴールです!
大砲台
到着しましたー!!
頂上は大砲台だけでなく休憩もできる広場になっています。
右側にある建物が澳門博物館。エスカレーター組は恐らくここから来ることになるかと。
ここは広々として景色も良くて、とっても気持ちの良い場所でした。
大砲台の四方にある壁ですが、中国大陸がある北側のみは低く作られたり、大砲が設置されていなかったりするみたいです。ぜひ訪れる際にはチェックしてみてください。
ただここは人が多くて皆さん大砲台をひとりひとつずつ占領して記念撮影をしているので、写真撮るのは一苦労です^^;
ようやく空いてる1台を見つけて、いそいそ写真撮影笑
ここでも目立ってるグランドリスボア。
広さが伝わる全体的な写真が撮れなくて申し訳ありませんが、実際には十数台の大砲が並んでおります。Google Mapに沢山写真がアップされているのでそちらをご覧ください。(土下座)
個人的お気に入りスポットは1ヵ所にだけあるこの鐘。
これ実は1984年に制作されたレプリカで本物ではありません。(昔この場所に同じ鐘があったそう。)
鐘に彫られているのはマカオ(Macau City)の紋章です。よく見るとポルトガルの紋章の上に王冠、その両側にそれぞれ十字架と天球儀を持った2人の天使がいるのがわかるかと思います。
マカオ市民に危険があるときにこの鐘を鳴らして伝えるために作られたんだって。
モンテの砦基本情報
- 営業時間:7:00-19:00
- 入場料:無料
- 休業日:無休
- 所要時間:10分-20分程度
アクセス情報
- 最寄りのマカオ公共バス:17路線M122番新勝街(R. TOMÁS VIEIRA)
- 聖ポール天主堂跡←徒歩3分→マカオ博物館入り口←エスカレーターですぐ→頂上
- 聖ポール天主堂跡←徒歩5分→大炮台週圍花園←徒歩8分→頂上
※マカオ公共バスについては路線が変更されている場合があります。
バス路線図から探す場合はココから、停留所名から探す場合はココからM122番を探して、ご自身で確認をお願いします。
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